＜ペットの習性＞

ペットと長く快適に暮らすためには、まずその習性を知ることが重要です。

犬

• 体を動かすことが好きで、運動を喜びます。
• 狭い場所や隅っこを好み、安心感を覚えます。
• 寂しがり屋で、飼い主とのコミュニケーションを大切にします。
• 暑さが苦手で、体温調節があまり得意ではありません。

猫

• 高い場所でくつろぐのが好きです。
• 日向ぼっこを好みます。
• 狭い場所も好きです。
• 爪とぎをする本能があります。
• 寒さが苦手です。
• ひとりの時間を大切にし、縄張り意識が強い傾向があります。

＜ペットと暮らす家の工夫＞

ペットと快適に暮らすためには、住まいの工夫が欠かせません。

＜間取りの工夫＞

※犬の場合

　土間収納・土間リビング: 散歩の多い犬にとって、玄関に広いシューズクローゼットや土間収納があると便利です。土間リビングは、タイルやコンクリートの床がひんやりしているため、犬が涼む場所になり、掃除も簡単です。

玄関横に足洗い場: 散歩から帰ってきたときに、家に入る前に足や体を洗えるので衛生的です。

※猫の場合

　爪とぎ場の設置: 爪とぎは猫の本能なので、麻縄で巻いた柱や麻縄パネルなどで専用の爪とぎ場を用意し、家を傷つけないようにしつけましょう。

キャットタワー・キャットウォーク: 猫は高い場所が好きなので、キャットウォークを設置すると部屋間の移動が自由になり、リラックスできる場所が増えます。
上下運動を好む猫にとって、キャットタワーは必須アイテムです。

※ 共通の工夫

床材: 硬く滑りやすいフローリングはペットの足に負担をかけ、関節炎などの原因になることがあります。滑りにくい素材やクッション性のある床材を選ぶことが大切です。

室温・湿度管理: 犬は暑さ、猫は寒さが苦手なため、高断熱・高気密の家は室温を快適に保ちやすく、ペットの健康維持に役立ちます。換気システムや機能性壁紙でニオイや湿度をコントロールするのも効果的です。天井ファンでエアコンの風を循環させると、室温ムラを防ぎ、効率も上がります。

遮音性: ペットの鳴き声が近隣に漏れないよう、遮音性の高い窓やドア、防音カーペットなどを検討しましょう。

くつろぎスペース: ペットが落ち着いて休める場所を用意しましょう。犬は飼い主の顔が見えるリビングの一角、猫は体がすっぽり隠れるボックス状のスペースを好みます。

安全対策:ペットゲート: キッチンや玄関など、危険な場所や外に飛び出す可能性がある場所にはペットゲートを設置し、安全を確保しましょう。

観葉植物: ペットにとって有害な植物もあるため、届かない場所に置くか、置かないようにしましょう。